月イチのゲーム会をする。
今回は久しぶりに私がマスターをする。
しかも、現代日本のクトゥルフ神話TRPGシナリオ。以前はクトゥルフと言えば、現代日本というのが定番だったが、「ダークエイジ」や「クトゥルフと帝国」のおかげで、しばらくご無沙汰していた。
プレイ記録をとっている友人によると、身内で私が現代日本シナリオをキーパーするのは23ヶ月ぶりだそうだ。
うーん、そんなにやっていなかったかー
探索者は歴戦の勇士たち。一番長い探索者だと、もう12年ぐらい使用しているのではないかと。他の探索者も負けず劣らず、両手で数えられぬほどの神話事件を乗り越え、もう日常生活には後戻りできないキワモノ連中ばかり。
アイテム欄に、土星の石とか、黄金の三角版とか、ジュラ紀の風景を写した写真とか、これまでのシナリオで手に入れた珍品が書かれてあるのが実に楽しい。
探索者が集まって雑談をするだけでも小一時間潰れてしまう。
さて、今回はちょっと目先を変えて、残酷趣味を交えたシナリオを作ってみた。
最近、企業コンベンションなどでまったく知らないプレイヤーたちを相手にキーパーをすることが多くなったが、その経験からわかりやすい恐怖というものが好まれている気がした。残酷な光景、無残な死体、グロテスクな存在など、生理的嫌悪を引き起こすような演出はスベることが少ない気がするのだ。
安易な方法ではあるが、効果的ならば利用したほうがいいだろうと思い、それを意識してシナリオ作りをしてみたというわけである。
ところで、実は私はあまりそういった残酷な描写とか、グロテスクな存在とか、そういった生理的嫌悪感を引き起こすような演出をするのは苦手である。キーパーをしていて気分が悪くなり、テンションが下がるからだ。
おかげで、どんなに怖い存在でも、どこかコミカルであったり、ケレン味があったりして、恐怖させるというよりは笑わせたり、驚かせたりするのがメインである。おかげで、私のクトゥルフはあまり怖くないと評判だったりする。
プレイヤーの面々もそういった私のゲームに慣れているので、今回のシナリオの露骨に残酷な演出や、後味の悪さなどに、ちょっと引いていたという感じだった。事前にいつものノリと違うと言っていなかったら、もっとひどいことになっていただろう。
さきほど言っていたことと矛盾するような気もするが、どちらかというと今回プレイした面子の嗜好がやや特別のような気がする。やけに奇麗なゲームを好むというのか……それは私も含めてなのだが。
まあ、相手をよく見てキーパーは演出のさじ加減を決めねばならないという、基本的な話になるわけで、今回はシナリオのテストプレイという意味もあったので書かれてある分量通りでキーパーをしてみたら、この結果というわけだ。
つきあってくれた友人たちはご苦労様でした。
はじめてのプレイということで、いろいろシナリオの問題点もわかったのは収穫。やはりシナリオは何度か実際にプレイしてみないと見えてこないことがある。これはたとえ何本書いても同じことのようだ。
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