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2007年8月16日 (木)

【TRPG】 Spawn Of Azathoth 第6話

 月イチゲーム会で「Spawn Of Azathoth」の第六回目をプレイ。
 いろいろあって、ちょっと間が空いてしまった。
 今回は本キャンペーン中、最大規模の戦闘シナリオ。地味に死ぬ可能性が高い。

※以降はネタバレ

 今回のシナリオではインド沖にあるアンダマン諸島の未開地に治療院を開いた伝道師のおばさんに会いに行くというお話。
 1920年代のアンダマン諸島はイギリス領で、インド本土からの流刑者によって植民地経営が為されていた。真面目にプレイすると、かなり重い展開になりそうな島である。
 もっとも、シナリオのメイン舞台は植民地ではなく、原住民たちが暮す小さな島々が舞台となる。
 すなわち、クトゥルフシナリオでは時々ある、いわゆる秘境探検モノシナリオというわけだ。
 しかし、クトゥルフでの秘境モノというのは、なかなか難しいというのが事実。
 もともと対人行動やアカデミックな調査に突出したシステムなのだから、アクション系のシナリオがしっくり来るわけがない。
 自然の難関を越えていくという行動も、ヒーローポイントなどのリソースや、魔法を使うなどして工夫するという選択肢がないので、結局はパーセンテージロールに頼ることが多い。おかげで、どうしても単調になりがち。しかも、失敗したときのデメリットは、どうしても単純な生死に関わるものになりがちなので、あまり過激なこともできない。
 このあたりの打開策は、イベントの内容をとにかく面白いモノ(プレイヤーが退屈をしないもの)にする、解決方法を豊富(単純な技能判定だけでは解決できない種類のもの)にするといった方法があるが、残念ながらそのようにフォローをしているシナリオはあまり無い。
 今回のシナリオもそんな感じ。
 そのため、序盤のジャングルを移動するシーンはあっさりと描写、イベントをひとつ起こすぐらいで軽く流してしまった。
 その後、地元民たちのもとで医療と信仰を提供する医師にして伝道師のおばさんと交流をするわけだが、実はこの人、現地のチョー=チョー人にすっかり宇宙的信仰で毒されている。
 いよいよチョー=チョー人の最後の儀式(アトラック=ナチャの従者として、伝道師のおばさんを巨大蜘蛛に変身させる)が行なわれようを受けようとしていることを突き止めた探索者は、彼らが住むという小島へと向かうのだが……

 もうここからがすごい。
 島の住人であるチョー=チョー人、総勢20名を殲滅せよ、というのがシナリオの目的。
 地の利で優勢なチョー=チョー人たちとジャングルで殲滅戦って……もうなにがなんだか。クトゥルフって、こんなゲームだったっけ?
 ところが、恥ずかしながら、こちらの探索者も筋金入りだ。
 狙撃兵として戦場でならし、いまは神話生物ハンターとしてガグを撃ち殺したこともある伍長が、ジャングルの匂いを嗅いで、獣のごとき本能を解放する。
 獣道よりもか細いチョー=チョー人たちの通り道を嗅ぎつけ、姿もなく、音もなく、彼らの居住地に単独接近。
 折しも、チョー=チョー人たちの集落は、儀式のため戦士たちのほとんどは留守中。
 いるのは女子供5人と、留守番の戦士がひとり。
 ほくそ笑む伍長は、おもむろに取り出した愛用のガグ撃ち銃(エレファントライフル)で、一番危険そうな戦士を狙撃。一撃で屠る。
 ところが、相手はさすが神話生物。人間相手のセオリーは通用しない。女子供たちも立派な戦闘構成員だ。
 仲間を殺されて半狂乱になったチョー=チョー人の女子供たちは、伍長の居場所をもの凄い〈目星〉により発見。突撃を開始する。
 伍長は仲間と合流すべく戦略的後退をするが、ジャングル内での移動速度は常人の約三倍(ルール通り)を誇る彼らにすぐに追いつかれてしまう。
 チョー=チョー人の子供たちに喉笛を噛み切られそうになる伍長であったが、そこに騎兵隊のごとく、探索者仲間たちが登場。人を殺すために作られた銃としか思えないショットガンで彼らを次々と血祭りにあげていく。
 ジャングル戦は危険だと悟った探索者たちは、誰もいなくなったチョー=チョー人集落に逃げ込む。
 すると、探索者のひとりが謎の昏睡状態に……チョー=チョー人による未知の毒に冒されてしまったのだ。
 しかたなく昏睡状態から目が覚めるまで集落の建物内に潜伏する探索者。連中が帰ってきたら、逆に順次狙撃してやるという恐るべき構え。
 しかし、やはり相手もさるもの。
 集落に潜伏する探索者の気配を察知したチョー=チョー人たちは、切り札である古生代の化石から死者蘇生した巨大蜘蛛を解き放つ。
 体長2メートルもありながら、音もなく小屋の屋根に潜む巨大蜘蛛。
 探索者が窓際に経った瞬間、その毛むくじゃらの足が哀れな犠牲者を屋根に引きずり上げる。完全にB級モンスター映画の世界。
 仲間を救うべくあわてて屋根に登ろうとする探索者たちを、今度は四方に潜伏したチョー=チョー人たちが毒矢で狙撃する。
 阿鼻叫喚の惨劇の幕開けである。
 満身創痍になりながらも、なんとかチョー=チョー人と巨大蜘蛛を撃退した探索者たちであったが、みんな毒によって昏睡状態に……残ったのは、よりによって一時的発狂で蜘蛛フェティッシュに陥った探索者ひとり。

「この蜘蛛のスピリチュアを吸い取り、僕はより高次な存在へと昇華するのだぁ!」

 昏睡から目を覚ました探索者たちが見たモノは、巨大蜘蛛の肉体を分解して身体にまとい、蜘蛛人間へと変身した「プロビデンスからの使者・スパイダーマン」であった。
 はい、正気度判定……失敗は1D3ね。
 新たに仲間になった狂人・スパイダーマンを引き連れ、探索者たちはチョー=チョー人が儀式を行なっているとおぼしき広場へと向かう。
 そこではチョー=チョー人の司祭が降臨の儀式の真っ最中。
 裸で踊り狂う伝道師のおばさんを見て、「あと20歳若ければ」と、がっかりする失礼な探索者たち。
 のっぴきならない状況で、伍長の狙撃対象は――

「あのおばさんでいいんだよね?」

 いやいや、違うから。真顔でそういうこと言わないで。
 みんなに説得されて、渋々、狙いを司祭につける。
 ガグ撃ち銃は、見事貫通ダメージ!
 司祭は爆散。
 儀式は台無し。その後はもうハチャメチャの大混戦。
 ルールの裏の裏まで突きまわして、綱渡りのような戦闘ラウンドが過ぎていく。
 最終的には探索者ひとりが昏倒しただけで、誰も死者は出なかった。ただ、完全に満身創痍のボロボロ状態。
 正気度ではなく、こんなに耐久力のほうを心配させられるクトゥルフも久し振りだ。

 その後、伝道師を連れて診療所に戻れば、村人たちにスパイダーマンが石をぶつけられたりと微笑ましい光景もあったり、なかったり。
 アトラック=ナチャ信仰に毒された伝道師のおばさんは、アメリカに強制送還。精神病院送りとなり、このシナリオは終了する。

 ちなみに、このシナリオで、チョー=チョー人の島にある、意味ありげな洞窟に入ると、アトラック=ナチャ御大と邂逅することができるというオマケつき。
 80%の確率で探索者は死亡するという、とても楽しいイベントが発生する。
 さすがアメリカ人の考えるイベントは景気がいいねっ! あははは。

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コメント

派手ですわ。ところで変身はなかったの?

投稿: 坂本雅之 | 2007年8月16日 (木) 15時17分

 儀式が完了する前に司祭を瞬殺したので、変身する前に救うことができました。
 キーパーとしては残念。
 けど、伝道師は探索者たちの恩師の娘なので、変身させてしまったら後味わるいです。

投稿: 内山靖二郎 | 2007年8月16日 (木) 18時37分

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