【雑談】 大分県TRPG・食べ歩き紀行 探索編
日出町から線路に沿って続く、のどかな国道10号線を車で走っていると、気になるものを発見した。
国道から細い脇道が延びて、線路を越える踏切がある。ここまでは珍しくも無い風景。
ところが、そのすぐ先にコンクリート製のそこそこ大きな鳥居が立っているのだ。
踏切と鳥居が連続して立っているのでちょっと珍しいと思っていたが、もっと奇妙なことに 気づく。
この鳥居の先には畑しかないのだ。
国道があって、踏切があって、その先に鳥居がぽつんと立っている。
なんだかちぐはぐな光景に、私が首を傾げていると、「じゃあ、寄ってみるか」とドライバーさんが鳥居のほうへと戻ってくれた。
ぐるりと大周りをして、国道側とは逆のほうから鳥居へと向かうと、すぐに謎は氷解した。
つまり、国道側からだと、この鳥居は反対から見ていたというわけだ。
本社と鳥居が妙に離れており、その間を線路と国道が走っている。たぶん、この鳥居はずっと昔からここに立っていて、あとから国道が走り、線路が走り、本社と分断されてしまったのだろう。
だからぽつんと鳥居だけが立っているように見えてしまったのだ。
肩透かしなオチであったが、「こういう知的好奇心が探索者には必要なのだ」と自分を納得させる。
せっかくだから、この鳥居を車で通り抜けて帰ろうということに。
遠目には車で通り抜けられそうだったのだが、入ってみると思ったより道が細い。
ぐらりと車が傾き、立ち往生してしまう。
しかも、いままで電車なんか通っていないのどかな線路だったのに、タイミングを見計らったように踏切が鳴り出した。
「これはっ、何者かの罠か!?」
と、焦りだす我々であったが、まあ、車は踏切に入っていなかったので大丈夫。
そこまでドラマチックな展開は探索者ならぬ我々には荷が重い。
ゆっくりバックをしてなんとか鳥居の罠を脱出。
しかし、これで脱輪していたら大騒ぎであった。
その後、車内では、あの鳥居は興味を引かれてくぐった者を、踏切で殺害する呪われた鳥居だったのだとか、いろいろクトゥルフシナリオ的な妄想で盛り上がることに……
地図にも載っていないような小さな神社だったが、良い旅の思い出となった。
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コメント
大分コンベお疲れ様でした。最終日までご一緒させていただいたカタンです。
鳥居は面白かったですね。TRPGなら車が脱出出来ずに神社に電話を借りに向かうパターンでしょうか?
…神社に何かいそうです(汗)
投稿: カタン | 2008年5月20日 (火) 19時55分
いや、ホント、無事に脱出できてよかったですよ。
レッカー車騒ぎになったら笑い話ではすまなくなっていたことでしょう。
投稿: 内山靖二郎 | 2008年5月21日 (水) 23時38分