【雑談】 ノドグロと島根のタクシー
出雲旅行記9
お寿司屋の話はまだ続くよ。
続いては、刺身の盛り合わせ。
寒ブリ、ヨコワ、ノドグロ、アオリイカなど。
ここでもヨコワが登場。
調べてみたら島根は産地のひとつなんだね。
地の魚ばかりで嬉しい限り。
ノドグロの刺身は初めて。
塩で食べさせてもらったが、寒ブリよりもとろっとした感じで美味しい。
と、思っていたら、今度はノドグロの焼き物が来ましたよ。
大根おろしと島根の甘い醤油をかけた味付け。
これが旨い!
刺身よりも断然、感動度が違う。
クセはないけど魚の旨味ある白身で、ほくほくでしっとりしていて、脂は適度でひかえめ。
とにかく身が柔らかく焼けていて、一瞬、煮付けかと勘違いしてしまうほど。
でも、煮付けほど味が染みついておらず、魚自体の味がしっかり感じられるのは、やはり焼き物。
肝まで美味しくいただけました。
これまでノドグロは一夜干ししか食べたことがなく、値段ほど美味しいものではないと評価はさほど高くなかったが、これは認識を改めねばなるまい。
ただ、それなりのサイズがないと焼いても美味しくないようなので、なかなかこうしたノドグロとは出会えないかも知れない。
それにしても、なんで最近になって人気が出てきたのだろう?
テレビの影響?
ひと休みとしてお吸い物。
甘鯛のしんじょに、手詰みの岩のり。わさびを溶かしていただく。
なんか店主は、ずいぶんとこの岩のりを推していた。本当におばさんたちが岩場で詰んできたものらしい。
確かに美味しい。肉厚な感じで、歯ごたえがよい。香りも高い。
しかし、なにより吸い物の味が絶品。
「なんの出汁だろうか」と首をひねっていると、店主が甘鯛の頭を焼いたものだと教えてくれた。
なるほど手が込んでいる。
いくらでも飲んでいられるおいしさだ。
ご飯にかけても美味しいらしい。
うむむ……友達の白米好きなら、絶対に試していたことだろう。
そして、ひょこっと出てきたのがバイである。
なんか場違いな気がしたら、これがクロバイとも呼ばれる、バイの中でも正真正銘のバイらしい。
正直、よく意味がわからずに、これもあとで調べてみた。
すると、宿屋とかでバイガイといって出てくるのは、たいていはバイの近種であり、いろいろややこしい。
このとき食べたバイは、近年、漁獲量が減っているそうな。
見た目は確かに少し黒い。
貝のサイズも大きい。
食べてみると、身の味自体はさほど違いはわからない。
でも、肝が旨い。これも臭みが無く、苦みもない。サザエの肝などよりも、もっと動物性の強い味がする。すっきりしたあん肝系?
〆はお寿司である。
軽めに数種類握ってもらったが、店主の普通のマグロは出したくないという言葉にこだわりを感じる。
サザエの寿司があり、生のサザエをどうやって殻から取り出すのか談義という、よくわからないことで盛り上がる。
さらに、北海道産ではなく、地場のウニというのをいただく。
やや色が黒くて、形も悪いが、味はまったく遜色ない。
ウニ好きとして、おかわりしてしまった。
日本酒が少し残っているので、ワサビの茎とノリの佃煮をアテにして、ゆっくりと食後酒で本当の〆となる。
帰りは30分に1本しか来ない一畑電車ではなく、タクシーを呼んでもらって帰る。
1メーターで駅に到着。
島根は送迎タクシーもメーターを倒さずやってきて、さらに初乗りが安いことに地味に喜ぶ。
うむ、贅沢な夜であった。
でも、コンビニでプリン買って、ホテルで食べた。
なんか甘い物も食べたくなったので。
つづく
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
最近のコメント