【雑談】 一畑電車と笹ガレイ
出雲旅行記8
雪の舞う石見銀山観光を終えて、出雲市駅前のホテルへと向かう。
途中、荒れ狂う日本海を望む道を走る。
まさしく白波というやつだ。
時折、雲の合間から光が差したりして、なんか神々しい。出雲だけに。
90分ほど走って出雲市内へ。
この日はビジネスホテルに宿泊する。
徒歩3分ぐらいの距離にある、駅前の温泉ランドのチケットをくれるというサービスがあるので、ホテルだけど温泉が楽しめる。
湯の川温泉とは違って、赤い色のした湯であった。
さすがに駅前だけあって、これまでの観光地のように誰もいないことはなかった。
それでも広い湯船に、一人か二人しかいないので悠々である。
ゆっくり浸かって、山道の疲れを癒してから、JR出雲市駅のそばにある、
ローカル線の一畑電車に乗る。
「RAILWAY」という映画化がされて、ちょっとだけ名前が知られるようになったが、知る人ぞ知るローカル線らしい。
私はよく知らなかったが、まあせっかくなので記念として。
この電車の改札に「ワンマン運転の時の降り方」といったものが書いてあった。
いまいち理解できないうちに電車が来てしまったので、とりあえず乗り込む。
おおっ、切符をハサミで切ってる。懐かしい……
さて、あとからわかったことだが「ワンマン運転の時の降り方」というのは、無人駅を降りるときに、駅の改札ではなく、電車の運転手さんに切符を見せてから降りるというものだったらしい。
この運転手さんが出てくるのが遅いので、ドアが開いたらすぐに下車する習慣のある我々は、運転手さんに見せずに切符を置いて、普通に降りてしまった。
まあ、一駅なんだからキセルのしようがないのだけど。
さて、そんな出雲市駅の隣駅、普通の家並みの中にひっそりとたたずむお店が目当てのお寿司屋さんである。
カウンターと座敷二席、あと奥に襖で区切られた完全な個室の座敷が二部屋ある。
職人さん一人の店にしては、割と広いような。
ただ、この奥の座敷は、なんか完全に常連用らしく、我々が入ってから一度も注文したり、料理が運ばれたりしない。
酒まで持ち込みで、勝手にやっているらしい。
しかも、物音一つせず、静かに飲んでいる。
なんかお医者さんの接待の会らしかったのだが、いったいどんな飲み会だったのだろう?
ともかく、そんなわけで、実質的に職人さんは我々一組で独占状態。素晴らしい。
カウンターに座って、料理の説明や雑談をしながら、いただくことができた。
ちなみに、ここは寿司屋だけど、寿司だけでなく魚料理全般を出してくれる。
観光客だから地の物が食べたいとリクエストして、あとはお任せコース。
最初は真子付きの雄タラバ。
身をほぐして、頭の殻に詰め込んで出してくれる。
カニの身を取るのが面倒な私にとって、これは嬉しい。
カニ味噌と身を混ぜながら頂いたあと、真子をゴリゴリほぐして食べる。旨し。
続いて笹ガレイである。関東人には柳ガレイといったほうが通りがよい。
一度揚げてあったものを二度揚げして、バリバリ頭から食べられるようにするというもの。
これを甘辛醤油で味付ける。
ビールのつまみに実によい。
さすがにカレイなので背骨は食べられないが、それ以外は美味しくいただける。
内臓も臭みひとつ無く、ちょっとだけ苦みのある珍味という感じ。
背骨のみ残して完食。
そして、さくっとビールを飲み干して、これからはエンドレスで日本酒のターン。
軽い濁り酒と清酒の地酒が二種類置いてあったが、銘柄は忘れてしまった。少なくとも、これまで飲んだことのない銘柄であった。
つづく
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コメント
うらやましすぎる!
投稿: 坂本雅之 | 2010年12月28日 (火) 15時52分
坂本さんへ
祝ご退院
来月のアーカム計画・ホラーショウ楽しみにしてます。(^^)v
投稿: やまさん | 2010年12月28日 (火) 21時30分
>坂本さん
美味しかったですよ!(笑)
投稿: 内山靖二郎 | 2010年12月28日 (火) 23時53分