【雑談】 佐毘売山神社とカフェでひとやすみ
出雲旅行記6
龍源寺間歩を下ってすぐのところに、ひっそりとある石段の上が佐毘売山神社だ。
拙書『クトゥルフと帝国リプレイ 白無垢の仮面』に登場する佐比売党の発祥の地のモデルとなった場所である。
とはいえ、訪れるのは初めてだ。
噂には聞いていたが、かなり荒れた神社だ。
苔むした急な石段は、所々が崩れかけており、上がどうなっているのかわからない。
何か目的がなければ、登ろうという気にはならないだろう。
雪で滑るため、慎重に登る。
人の気配はまったくない。たとえシーズンでも、観光客がたくさんやってくるといった雰囲気ではなかった。
拝殿はかなり老朽化しており、土壁はボロボロ。
しかし、しめ縄は太くて立派だ。出雲地方のしめ縄は、みんな太いな。
この神社でも祭りや神楽はやっているようなのだが、具体的にいつどんな祭りなのかと尋ねると曖昧な返事しかこない。
……怪しい。
きっと観光客には秘密の儀式でもしているのだろう。
この佐毘売山神社の脇から、さらに石見銀山の奥へと行けるのだが、完全な山道であり気軽に行けるようなものではなさそうだ。
なんか熊注意とか、ヘビ注意とか看板が出てるし……
お次は清水谷精錬所跡。
明治時代、ほとんど石見銀山が掘り尽くされた頃、最後の開発が行われた精錬所の跡地だ。
残されているのは立派な石垣とトロッコの跡だけであるが、このように戦国時代から明治の遺跡までが一ヶ所に残されている点が、石見銀山の特徴でもある。
奥まで入りたかったが、貧弱なトラロープが張ってあったので、おそらく立ち入りは禁止だろうと判断する。
ここで冷え切った体を温めるために小休憩。
清水谷精錬所跡の近くにある喫茶店に入る。
山の中、数軒しかない店で、さらに奇跡的に開いている店。
当然、客は誰もいない。
すでに昼過ぎとなっていたが、本日、最初の客だったとか。
薪ストーブが景気よく燃えていて、大きな窓から雪景色が見える。なかなか雰囲気がある。
洋梨タルトとコーヒーなど頂きながら、デジカメのデータをパソコンに移行をしたりして。
うーん、それにしても、地味なところだ。
私は楽しいのだが、シーズンにこの観光地に子供連れでやってくるという人たちは、どのように楽しむのだろう?
つづく
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