« 2011年4月 | トップページ | 2011年6月 »

2011年5月31日 (火)

【雑談】 益田岩船と暗黒神話

 近畿旅行記その6

 春日山原生林のドライブをへとへとになりながら終えたところで、一気に南下して飛鳥へと向かう。
 最初の目的地は飛鳥の巨石造形の中でも最大級である、益田岩船。
 諸星大二郎の暗黒神話にも登場した、謎の巨石である。

 しかし、そこにたどり着くのは大変だ。
 山Photoの斜面にあるのだが、道は舗装どころか、途中、階段すらなくなっており、急斜面をロープをつかって登るという……なるほど、あれだけインパクトがある巨石だというのに、ほとんど観光ガイドで紹介されていないのは、これが理由か。
 よほどの物好きでないと、こんなところは登ろうとはしないだろう。
 しかも、雨がぱらついている日だったので、足場も悪い。
 当然ながら、誰一人として観光客はいなかった。

Photo_2  とはいえ、一本道なので春日山原生林のように道に迷うことはなかったのはありがたい。
 やがて竹藪に覆われた巨石が見えてくる。
 なるほど、これはデカイ!
 11mもある巨石が、どすんと鎮座している姿は異様としか表現できない。
 側面には岩を削ったあとが生々しく残り、上部には四角くくり抜かれた跡があり、いったいなんのために巨石にこのような加工を施したのか……妄想は広がるばかり。
Photo_3  なにかのパーツの一部にも見えるような。

 ちなみに、暗黒神話では内部は空洞になっていて、そこに武内宿禰が眠っているとされていた。
 暗黒神話の最後は、この岩から飛鳥を見下ろすというシーンなのだが、残念ながら竹藪が猛威をふるっており、せっかくの景色を見ることは出来なかった。整備されていれば、良い景色だったろうに。

 つづく

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年5月29日 (日)

【雑談】 原始林のギンリョウソウ

 近畿旅行記その5

Photo  春日山原始林で迷っていると不思議な植物を見かける。
 花も葉も茎も、完全に真っ白なのだ。
 薄暗い林の中で、その幽霊のような姿は幻想的ですらある。
 種明かしをすると、これはギンリョウソウという腐生植物。
 菌類に寄生して栄養をもらっており、光合成の必要がないため、こPhoto_2 んな真っ白な姿をしている。
 初めて現物を見たが、その姿はなかなか印象的なものだ。
 原始林での思わぬ出会いであった。 

 つづく

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年5月27日 (金)

【雑談】 若草山で穴仏とか首切り地蔵とか

 近畿旅行記その4

 奈良での二日目。
 レンタカーを借りてドライブ。
 遷都1300年でにぎわった平城宮跡を流してみるが、なんというか……見事なまでになにもないな。
 豪奢な門だけが寂しく建っている。
 このあと、どうなるんだろう?

 あと、近くにあるということで、神功皇后陵をちょっと見てみようと思ったのだが、道がやけに狭く通り過ぎることしかできなかった。
 すぐそばに雰囲気のある神社があったので立ち寄りたかったのに残念。
 それにしても、さすがは奈良だけあって、走っていれば古墳に当たる。
 ここまでたくさんあると、ちょっと木が茂っている場所があるとみんな古墳に見えてくる。

Photo  さて、そのあとは奈良奥山ドライブウェイへと。
 春日大社の神域である春日山原生林を車で通り抜けることができるという有料道路だ。
 原生林保護のため、途中からは未舗装の一方通行となる素敵な道路。
 あまり人気のある道路ではないようで、他の車はまったく見あたらない。
 植林された杉山ではなく、照葉樹の大木が生い茂る春日山原生林。
Photo_2  あちこちにご神木になりそうな巨木が見られる。
 奈良の町を見渡せる絶景ポイントもあちこちにあるのだが、霧が濃くて残念ながら景色はほとんど見えなかった。 
 山道を走り抜けるだけでなく、石窟に掘られた石仏や、荒木又右衛門に試し斬りされたという首切り地蔵といった見所もある。
 ただ、自動車道路を外れると、いきなり山道である。
Photo_3  道標には100m先とかざっくり書いてあるのだが、歩いてみると、とても数字通りの距離には感じられない。
 また、平気で分かれ道とかがあったりして、何度も迷ってしまう。
 携帯電話も通じない、人っ子一人いない原生林で道に迷うというのは、とても精神衛生上よろしくないことを実体験することができた。ほんの三十分ぐらい迷っただけでこれならば、一晩迷ったら錯乱するというのも納得できる。

 つづく

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年5月25日 (水)

【雑談】 奈良公園の鹿せんべいと夕食

 近畿旅行記3

 奈良公園を散策したら、案外とくたびれた。
 しかし、私にはやらねばならないことがある。
Photo  それは鹿せんべいを鹿にやること。
 実は動物が大好きなので、堂々と鹿に餌をあげて良いという素敵なシチュエーションを逃すわけにはいかない。
 奈良公園あちこちにある注意の看板が、ちょっと面白い。
 鹿の攻撃パターン、噛む、突く、叩く、突進がイラストつきで説明されている。この多彩な攻撃……D&Dのモンスターか?
 夕暮れになって、春日大社付近には観光客もいなくなっていく。
Photo_2  鹿たちまでもがいなくなる前に、暇そうにしている土産物屋で鹿せんべいを購入。
 ぼんやりしている鹿に見せつけると、もの凄い勢いで迫ってくる。
 ちゃんと頭を下げる鹿もいるのだが、そんなわびさびなどお構いなしで突進してくるものもいる。たぶん命中したら1D6ぐらいのダメージ。
 なんというか目が怖い。爛々とした目で食いついてきて迫力がある。けど、なんか幸せ。
 やはり体格の良い鹿ばかりが前に出て、子鹿は後ろでオロオロしてばかり。
 写真はそんな子鹿。前にいる大人の鹿の躍動感(というか、ブレ)に比べて、呆然とする子鹿の可愛さときたら。

 帰り道は、途中でタクシーを拾って奈良公園の近くにあるホテルへ。
 温泉じゃないのは残念だけど、大浴場には私ひとりだけの貸し切り状態。
 のんびりと疲れを癒す。
 夕食Photo_3と一緒に春鹿の而妙酒白滴をいただく。癖のない平凡なお酒といった印象かな?
 食事は、柿の葉寿司とか、干し柿の柚巻きとか、奈良の定番が並ぶ。
 そして、また蘇が出る。
 黒米の釜飯とかも出たので、もしかして古代食を押していたのかも。

 つづく

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年5月24日 (火)

【雑談】 山藤の春日大社

 近畿旅行記その2

 奈良公園を散策。
 東大寺周辺には、修学旅行の小学生がたくさん。
 先生は大変だ。

Photo  まあ、そのへんはさらっと流して、奈良公園の奥にある春日大社へと。
 こちらは観光客もまばら。
 ちょうど背後の山には山藤が満開。さすがは藤原氏のゆかりだけあると感心する。
 吊り燈籠の並んだ回廊は美しい。夜はもっと綺麗だろうな。

Photo_2  また、春日大社には無数の石灯籠が奉納されており、参道にはぎっしりと並べられている。
 でも、ここまで灯籠が並んでいると、ちょっと不気味かも。

 春日大社の裏には、あまり人は立ち寄らないようだが、若宮十五社という名だたる神様の摂社がずらりと揃っている。
Photo_3  見た目はみんな同じなので、立て札を見ないとどんな神様が祭られているのかわからない。
 それを確認しながら参拝するのが楽しい。
 あと、どんな企業が奉納をしているかで、その御利益もわかる。でも、雷神であるタケミカヅチに電力会社が奉納するのはいかがなものかと。
 でも、こうまで一ヶ所に集められてしまうと有り難みがない気もするね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年5月23日 (月)

【雑談】 奈良で茶がゆと正倉院

 近畿旅行記その1

 ちょいと近畿旅行に行ってきましたよ。
 まずは新幹線で品川から京都、すぐに近鉄で奈良へと。
 京都駅での乗り換え時間に余裕がなかったので、イリスに破壊された京都駅を見物することができなかったのは残念。
 それにしても、最近の新幹線は座席が広々でびっくり。昔の新幹線のグリーン席ぐらいの広さなんじゃないの?

Photo  奈良に到着したら、昼食は茶がゆを食べることに。奈良といえば茶がゆだよね。
 茶がゆが炊きあがるベストタイミングで提供するので、要予約というこだわりのお店。
 到着時間が遅れるようなら、必ず事前連絡するようにとまで言われるほど。
 個室でまったりと純米吟醸の無上盃を冷やでいただきながら、まずは奈良っぽい前菜をいただく。
 くずの刺身こんにゃく風とか、蘇とかがあって、なかなか楽しい。
 日本の古代チーズと言われる蘇だが、食べてみるとバターに近いような?

Photo_2  メインの茶がゆは、ほうじ茶で炊いたおかゆ。
 それ以上でも、それ以下でもない。
 ただ、炊き具合はこだわりがあるだけあって絶妙と言って良いだろう。
 おかゆではあるが、米がしっかりしており、さらっとしている。
 後日、別のホテルの朝食で茶がゆを食べたが、そちらは米がくたくたになっていていまいちであったから、やはり炊き加減が重要なんだろうね。
 あと、添え物の奈良漬けが美味しいのが、ちょっと嬉しかった。さすがは奈良。

Photo_3  ゆっくり食事のあとは、奈良公園を散策しに行く。
 まずはホテルに荷物を預けてしまい、手ぶらで正倉院をぶらり。
 宮内庁の正倉院事務所とかがあるけど、なんか怪しく感じてしまう。
 きっと、門外不出のアーティファクトとかを管理しているに違いない。もしくは、国宝級の武器を使って妖魔的なものと戦う秘密部隊がいるとか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年5月21日 (土)

【TRPG】 第14回クトゥルフオンリー・コンベンションとガーリックバターの魅力

 四谷で開催された第14回クトゥルフオンリー・コンベンションにプレイヤーとして参加させていただきましたよ。
 予約のできるコンベンションですが、募集開始から数日で満席になってしまうぐらい盛況とのこと。
 これほどまで『クトゥルフ神話TRPG』が、みなさんに楽しんでいただけているのは嬉しい限りです。

 次回は「クトゥルフ神話TRPG 30周年記念コンベンション」ということで、いつもよりも規模が大きめになるそうです。
 9月開催予定ということで楽しみですね。

Photo  あと、毎度、キーパーもしないのに、みなさんからお土産をたくさんいただいて恐悦至極です。
「酒は男を磨く水」という地酒が興味深い。なんでも古い製法にこだわり精米率90%の酒らしい。
 それって、ほとんど磨いていない米そのものってことだよね……どんな味がするんだろう?
 ありがたくいただかせてもらいます。

 コンベンション終了後はお楽しみの打ち上げ飲み会。
 今回、コンベンションの終了時間が早めだったので、二次会になだれ込む。
 まあ、すっかり酔っぱらっていてそのへんの記憶は曖昧なのですが、金の蔵jrというチェーン居酒屋にあるポテトフライのガーリックバター味をひたすら食べる。
 なんというか、この店のガーリックバターのポテトフライは実に人間を堕落させるジャンクでけしからん味がして、時々無性に食べたくなるのである。
 なんでも、酔っぱらった私は、そのポテトフライをみんなに無理矢理賛美をさせたりしていたそうな……あんまり憶えていないけど、実に私がやりそうなことだ。
 ホント、酔っぱらいは困ったモノですな。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年5月17日 (火)

【TRPG】 今月の「Role&Roll」と「インスマスからの脱出」のこと

 5月20日発売の「Role&Roll Vol.80」に『クトゥルフ神話TRPG』の新作ソースブック『インスマスからの脱出』の紹介記事を書かせていただきました。
『インスマスからの脱出』ともども、どうぞよろしくお願いいたします。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2011年5月 4日 (水)

【雑談】 バックアップ用HDDから異音

 半年に一度ぐらいデータのバックアップを取っている。
 くだらないデータまで全部バックアップするので、一日がかりである。
 ところが、バックアップをおえたあと、バックアップ用のHDDがコトコト音を立てるようになった。
 24時間以上、連続で酷使したせいだからだろうか?
 バックアップを取ったら、そのせいでHDDがへたるのでは意味ないなー

 2TBも安くなったし、買い換えどきかね。
 今度は外付けにしようかなぁ?

| | コメント (1) | トラックバック (0)

« 2011年4月 | トップページ | 2011年6月 »