【雑談】 益田岩船と暗黒神話
近畿旅行記その6
春日山原生林のドライブをへとへとになりながら終えたところで、一気に南下して飛鳥へと向かう。
最初の目的地は飛鳥の巨石造形の中でも最大級である、益田岩船。
諸星大二郎の暗黒神話にも登場した、謎の巨石である。
しかし、そこにたどり着くのは大変だ。
山の斜面にあるのだが、道は舗装どころか、途中、階段すらなくなっており、急斜面をロープをつかって登るという……なるほど、あれだけインパクトがある巨石だというのに、ほとんど観光ガイドで紹介されていないのは、これが理由か。
よほどの物好きでないと、こんなところは登ろうとはしないだろう。
しかも、雨がぱらついている日だったので、足場も悪い。
当然ながら、誰一人として観光客はいなかった。
とはいえ、一本道なので春日山原生林のように道に迷うことはなかったのはありがたい。
やがて竹藪に覆われた巨石が見えてくる。
なるほど、これはデカイ!
11mもある巨石が、どすんと鎮座している姿は異様としか表現できない。
側面には岩を削ったあとが生々しく残り、上部には四角くくり抜かれた跡があり、いったいなんのために巨石にこのような加工を施したのか……妄想は広がるばかり。
なにかのパーツの一部にも見えるような。
ちなみに、暗黒神話では内部は空洞になっていて、そこに武内宿禰が眠っているとされていた。
暗黒神話の最後は、この岩から飛鳥を見下ろすというシーンなのだが、残念ながら竹藪が猛威をふるっており、せっかくの景色を見ることは出来なかった。整備されていれば、良い景色だったろうに。
つづく
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