【雑談】 かなりマイナーな桜の上横穴群
九州あっちこっち紀行 その7
熊本県立装飾古墳館の学芸員のかたに案内をいただいて、今度は桜の上横穴群に向かう。
あぜ道というか、もう畑の中を歩いて行くような感じだ。
繰り返すようだが、こんなところひとりだったら来られないな。
そして、バッタが多い。一歩進むごとに、ビョンビョン跳ねて逃げていく。
さて、この桜の上横穴群を案内してもらったのは、横穴墳墓がどのように蓋をされていたのか知りたかったからだ。
これまでいろいろ横穴墳墓を見てきたが、どれも入口はぽっかり開けっ放し。
しかし、当時はもちろん、ちゃんとふさいでいたはず。
私は石でも積んでふさいでいたのではないかと思っていたのだが、実はちゃんと石板をはめこんで蓋をしていたらしい。そういわれると、多くの横穴の入口部分は蓋がはまるようにへこみをつけて加加工されている。
現在、ほとんど蓋は無くなってしまっているが、幸運にもまだそれが残っているのが桜の上横穴群というわけ。
あぜ道を歩いて、農道のようなところの途中に桜の上横穴群はあった。
ふむ……なるほど、ちゃんと蓋が残っているな。この状態の横穴墳墓は初めて見た。
こうやってふさがれていたのか。
石板がずれて、奥に穴があるのが見える。
内部をのぞきこむと、遺体を安置できるように石室が掘られている。
フラッシュはたけないので、写真は画像処理をしたもの。奥が少し見えると思う。
しかし、こんな上等な石板があったら、長い時間が経てば石泥棒に持って行かれてしまうことだろう。このへんの古い家の庭石とか、床石とかに利用されちゃったんだろうな。
ここにも装飾古墳があるそうだが、残念ながら公開はされていない。
コンクリートの小さな建物で保護され、頑丈な扉で塞がれている。
管轄が山鹿市なので、学芸員さんもここの鍵は持っていないのだそうな。
さて、外回りはこれでおしまい。
次は熊本県立装飾古墳館に戻って、館内を案内してもらうよ。
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